Q1:妊娠初期でも坐骨神経痛になることはありますか?
A1:はい、起こり得ます。妊娠初期はお腹の重みこそありませんが、受精直後からリラキシンホルモンが急激に分泌され始めます。もともと骨盤の歪みがあったり、デスクワーク等で運動不足気味だった方は、靭帯の急激な緩みに筋肉が適応できず、妊娠2〜3ヶ月頃から臀部に激痛やしびれを覚えるケースが珍しくありません。
Q2:トコちゃんベルトなどの骨盤ベルトは、寝るときも着けていて大丈夫ですか?
A2:就寝中の着用は原則として推奨されない場合が多いですが、寝返りの激痛で眠れない重症例では、緩めに巻いて使用することが許可される場合もあります。ただし、横になると腹圧のかかり方が変わるため、強く締めすぎると血流障害やお腹の圧迫を招きます。日中の立ち仕事や歩行時を中心に着用し、夜間はシムス位と抱き枕による体位保持で対処するのが基本です。
Q3:整形外科を受診しても、妊婦はレントゲンやMRIを受けられませんか?
A3:通常のX線(レントゲン)撮影は胎児への放射線被曝を避けるため原則行いません。一方で、MRI検査は放射線を用いず強力な磁場と電波で撮像するため、妊娠12週以降であれば胎児への重大なリスクは極めて低いとされ、重度の麻痺や椎間板ヘルニアが疑われる場合は産科医と連携の上で安全に施行されるケースがあります。処方薬についても、胎児への安全性が確立されているアセトアミノフェン系鎮痛剤が適正用量で処方されます。
Q4:どうしても痛くて眠れない時、冷やすべきですか?それとも温めるべきですか?
A4:痛みが「ズキズキと拍動性で熱を持っている」「突然ビリッと電撃痛が走った直後」であれば、保冷剤をタオルに巻いて10〜15分程度局所を冷やすと神経の興奮が鎮まります。一方で、「重だるい、突っ張るようなコリ感がある」慢性的な痛みの場合は、蒸しタオルや入浴で温めることで筋肉が弛緩します。迷った場合は、温めて心地よいかどうかを身体に問いかけ、違和感があればすぐに中止してください。