東急ゴルフパークたまがわ閉鎖の真相と跡地の今|2026年代替案内

東急ゴルフパークたまがわ閉鎖の真相と跡地の今|2026年代替案内

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東急ゴルフパークたまがわが突如として営業を停止するに至った直接の引き金は、2019年(令和元年)10月に関東地方を直撃した台風19号(令和元年東日本台風)による記録的な水没被害です。観測史上最大級の降水量を記録したこの台風により多摩川は氾濫危険水位を大幅に超え、川崎市高津区宇奈根の河川敷一帯は濁流に完全に飲み込まれました。

濁流が引いた後の光景は凄惨を極めました。名物だった繊細なベントグリーンと高麗グリーンは厚さ数十センチに達するヘドロと流木、漂着ゴミに覆われ、クラブハウス設備や給排水ポンプ、散水システムも壊滅。当時の関係者や利用者の証言によると、「コースの輪郭すら判別できず、一面が泥の海と化していた」といいます。

コースを運営していた東急スポーツシステム株式会社は、直後から被害状況の精査と復旧可能性のシミュレーションを開始しました。しかし、河川敷という立地上、国土交通省京浜河川事務所が進める河川激甚災害対策特別緊急事業(多摩川緊急治水対策プロジェクト)との兼ね合いが生じました。堤防の嵩上げや河道掘削といった抜本的な治水工事が計画されるなか、民間ゴルフ場を原状復旧するための数億円規模に上る莫大な投資、そして地球沸騰化に伴い激甚化する将来の水害リスクを天秤にかけた結果、再開を断念し完全閉鎖・営業終了という極めて重い経営判断が下されました。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。