現在の築地場外市場を語る上で避けて通れないのが、「国際化」と「インバウンド価格」に対するリアルな評価です。現場での聞き取り調査やSNS・レビューサイトに寄せられるリアルな声を集約すると、鮮明な実態が浮かび上がってきます。
ポジティブな声(現場支持層)
- 「豊洲に移転して終わったと思っていたが、行ってみたら凄まじい熱気。昔ながらの乾物屋や刃物店の職人さんが気さくに美味しい食べ方を教えてくれた」(40代・日本人男性)
- 「朝8時に訪れて『築地魚河岸』で生牡蠣とマグロを購入。プロ用の食材がその場で手に入り、都内屈指のワンダーランドだと再確認した」(30代・料理愛好家)
戸惑いと批判の声(ギャップに悩む層)
- 「ウニと大トロが乗った海鮮丼が1杯8,000円〜1万円超えの店が目立つ。完全に外国人観光客向けの価格設定になっていて手が出ない」(50代・都内会社員)
- 「通りが狭すぎて前に進めない。午前10時を過ぎると人混みで立ち止まることも難しく、落ち着いて買い物を楽しむ余裕がなかった」(20代・観光客)
かつてプロの料理人が食材を仕入れる場であった空間に、自撮り棒を持った観光客が押し寄せた結果、老舗の中には観光客向けに振り切って単価を上げた店と、昔ながらの常連を守るために看板を出さずに営業する店へと分断が進んでいます。この二極化の構図を事前に理解しておくことが、現地で後悔しないための防衛策となります。