この塔が誕生した背景には、1923年に発生した関東大震災がある。激震によって壊滅的な被害を受けた東京のインフラを再建し、急速に拡大する郊外の人口増加に対応するため、大規模な関東大震災復興水道事業が策定された。
当時、東京市郊外の町村が連携して発足させたのが荒玉水道市町村組合だ。多摩川から取水し、急ピッチで給水網を整備するという壮大な国家規模の事業が展開された。その後、事業は発展的に東京都水道局へと引き継がれ、戦後の高度経済成長期に至るまで、都民の喉を潤す生命線として重要な役割を果たし続けたのだ。