志摩リンの機動力を支える象徴的な相棒が、ヤマハ発動機のスクーター「Vino(ビーノ)」です。作中で描かれるパールシャイニングイエローとマットブラックのツートンカラー(※アニメ版カラー)はファンの間であまりにも有名で、中古市場やレンタルバイク市場で同型・同色モデルの需要が急増する社会現象を巻き起こしました。
高校生になったリンが原付免許を取得した最大の動機は、「自分の足でもっと遠くのキャンプ場へ行きたい」という純粋な探求心でした。自転車では越えられなかった峠道を越え、長野や静岡へと行動範囲を広げていく過程は、多くのライダーが経験する「自由を手に入れた瞬間」そのもの。初心者ならではの寒さ対策やガソリン残量の不安、山道の厳しさと景色の美しさが丁寧に描写されています。
彼女が愛用するヘルメットのモデルについても、ライダーファンの間で熱心な考察が重ねられてきました。クラシカルなジェットヘルメットにバブルシールドやゴーグルを合わせたスタイルは、SHOEI(ショウエイ)の『J・O』シリーズやArai(アライ)の『CLASSIC』シリーズなどを彷彿とさせます。レトロなビーノのデザインと見事に調和したギア選びには、祖父譲りの確かなセンスが光っています。