多くのプロ野球選手が1曲固定、あるいは奇数・偶数打席で分けるなか、柳田選手は打席ごとに曲を変えるマルチ選曲スタイルを長年採用しています。その背景には、明確な2つの理由が存在します。
第1の理由は「打席ごとのメンタルリセット」です。凡退した直後の打席でも、まったく異なる曲調のナンバーを耳にすることで気持ちを瞬時に切り替え、新たな集中状態で相手投手と対峙できます。
第2の理由は「親交のあるアーティストへの感謝とリスペクト」です。代表的な存在が、熊本県出身のスリーピースロックバンドWANIMAです。互いに九州に深いゆかりを持ち、アスリートとミュージシャンとしてリスペクトし合う関係から、『ともに』や『シグナル』といった魂を揺さぶるロックナンバーが入場曲として打席を支えてきました。
ももクロの明るいポップチューンとWANIMAの骨太なパンクロックのコントラストが、柳田悠岐という希代のスラッガーの二面性(天真爛漫さと勝負師の凄み)を見事に表現しています。