ブラッドアクセスとは?シャントとの違いや種類・日常管理を徹底解説

ブラッドアクセスとは?シャントとの違いや種類・日常管理を徹底解説

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ブラッドアクセスの機能低下は、透析効率の悪化だけでなく、完全閉塞による緊急手術のリスクを招きます。日本透析アクセス医学会の報告等でも、シャント閉塞の兆候を早期に発見し、閉塞する前に予防的処置を行うことがアクセスの長期維持率を劇的に左右することが示されています。

以下の症状が見られた場合、一刻を争う対応が求められます。

  • スリルの減弱・消失:触れていた振動が弱くなり、脈打つような硬い拍動だけになる。
  • シャント音の変調:音が小さくなる、高音化する、あるいは完全に無音になる。
  • 透析時のトラブル頻発:脱血不良(血液が十分に引けない)、静脈圧の上昇アラームが鳴る、透析後の止血が普段より著しく長引く。
  • 局所の疼痛と冷感:シャント肢の指先が白くなり冷たくなる(スティール症候群)、あるいはシャント血管が硬く腫れて痛む。

血管が狭くなる「シャント狭窄」に対して現在標準的に行われているのが、PTA(Percutaneous Transluminal Angioplasty:経皮的血管拡張術)です。局所麻酔下でカテーテルを血管内に挿入し、先端の小さなバルーン(風船)を高圧で膨らませて狭くなった部位を押し広げます。手術時間は約30分〜1時間程度で済み、入院不要の日帰りで実施できる施設が主流です。完全に血栓が詰まって閉塞してしまうと血栓除去術や再造設手術が必要になるため、狭窄段階での定期的なエコー検査とPTA介入がアクセス寿命を延ばす決定打となります。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。