イラストを描く行為は、今や純粋な趣味から巨大なビジネスエコシステムへと変貌を遂げた。有償リクエストサービス「Skeb」やファンコミュニティプラットフォーム「PixivFANBOX」「Fantia」などにおいて、男性キャラクターを専門またはメインに手掛けるイラストレーターへの依頼が急増している。
なぜこれほどまでに個人間取引が活発なのか。最大の理由は「自分だけの推し」を具体化したいというユーザーの強い所有欲だ。自身のオリジナルキャラクター(OC)や、理想のイメージをプロの絵師に託し、世界に一枚だけのビジュアルとして昇華してもらう。この一連の体験に、ファンは惜しみない投資を行っている。需要の高まりに伴い、専門性の高いトップクリエイターの依頼単価が数十万円規模に達するケースも珍しくなくなった。