訪れる客の多くが注文するのが、調理室池田の代名詞とも言える「自家製ツナサンド」です。一般的にイメージされる缶詰のツナマヨネーズとは根本から異なり、厳選されたマグロの塊肉を香味野菜やハーブ、上質なオイルとともに低温でじっくり火入れした自家製コンフィが贅沢に使用されています。
香ばしくトーストされたパンに挟まれたツナは、しっとりとした繊維感を残しつつ、噛むほどに凝縮された魚本来の旨味が溢れ出します。アクセントとして添えられるディルなどのフレッシュハーブやケッパーの酸味が油分を軽やかにまとめ上げ、一口ごとに重層的な風味が広がります。
ランチタイムに提供されるスーププレートや肉料理も見逃せません。市場で仕入れた季節野菜のポタージュや、じっくり煮込まれたポトフ、絶妙な火入れのローストポークなど、どの皿もシンプルでありながら家庭では決して再現できないプロの技法が凝縮されています。
そして食後の時間を至高のものにするのが、焼き菓子を中心としたスイーツの存在です。特に「カヌレ」は開店直後からテイクアウト分を含めて完売が相次ぐ人気商品です。銅型でしっかりと焼き込まれた外側はバリッとした力強い歯ごたえを持ち、内側はラム酒とバニラが芳醇に香るカスタードのような滑らかな質感に仕上がっています。丁寧に淹れられたドリップコーヒーやカフェオレとのペアリングは、訪れた者の記憶に深く刻まれます。