一方で、伝統的な料理番組も最新の科学的知見を柔軟に取り入れている。長年日本の食卓を支えてきたNHK『きょうの料理』では、プロのシェフや管理栄養士が最新の栄養学に基づいた調理アプローチを頻繁に解説している。
ブロッコリーに含まれる注目の抗酸化成分「スルフォラファン」やビタミンCは、水に溶けやすく熱に弱い。番組では、たっぷりのお湯で茹でる従来のやり方ではなく、少量の水で3分間蒸し上げる「フライパン蒸し」や、電子レンジを活用した無水調理を推奨。鶏ささみもグラグラと沸騰したお湯に入れるのではなく、火を止めた余熱でじっくり火を通すアプローチを紹介し、栄養素の損失を最小限に抑えながら最高の食感を生み出す技法を分かりやすく伝授している。