医療機関や研究機関のシミュレーション分析によると、鼻出しマスクの防御性能は「正しく着用した状態」と比べて著しく低下します。
厚生労働省のガイドラインでも示されている通り、マスクの本来の目的は「飛沫の拡散防止(吐き出し防止)」と「エアロゾルの吸入低減(吸い込み防止)」の2点です。口を覆っていれば会話時の大きな飛沫はある程度ブロックできますが、鼻腔はウイルスや細菌が体内に侵入する主要なゲートです。鼻を露出した状態では、空気中に漂う微小粒子をダイレクトに吸い込んでしまうため、着用者自身の感染防御効果はほとんど期待できません。
鼻呼吸をしている場合、吸気気流は鼻腔に集中します。空気中に漂う病原体をフィルターなしで直接吸引することになるため、「鼻を出して着用するくらいなら、感染リスクの観点では未着用に近い」という専門家の見解は医学的に極めて妥当です。