見るだけでなく、「体験する」コンテンツとしての人気も高い。多くの美術館で実施されているオリジナルの絵付け体験は、連日予約で埋まるほどの盛況ぶりだ。真っ白な素焼きの猫に、アクリル絵の具などで思い思いの表情や模様を描き込んでいく。
面白いのは、現代の若者や外国人旅行者が描く招き猫が、従来の枠にとらわれない点だ。サイケデリックなカラーリングのものから、アニメ風の目元、さらには自国の伝統的な文様をあしらったものまで、まさに十人十色。伝統工芸の枠を超え、自己表現のためのキャンバスとして招き猫が再定義されている瞬間と言えるだろう。