ガチャガチャの醍醐味は、何と言っても「何が出るかわからない」ワクワク感だ。しかし、目当ての選手が出なかったからといって、落胆するファンは少ない。なぜなら、球場の外には同じようにトレードを求める仲間たちが溢れているからだ。X(旧Twitter)などのSNSでは、「#球場ガチャ交換」といったハッシュタグが毎試合のように飛び交い、ゲート付近の広場はさながら青空市場のような賑わいを見せる。
「自引き(自分で引き当てること)できなかったのは悔しいけれど、交換を通じて他球団のファンや世代の違う人と友達になれた」と語る20代の女性ファンの言葉が、このカルチャーの本質を物語っている。単なる物欲の解消にとどまらず、ファン同士を繋ぐ強力なハブとして機能しているのだ。