道具へのこだわりも、かつての比ではない。現在、市場を席巻しているのは「磁気式アクチュエーションポイント」を搭載したキーボードだ。キーを押し込んでから反応するまでの深さを、0.1ミリ単位でカスタマイズできる。
「弘法筆を選ばず」は、この世界では通用しない。わずかなキーストロークの差が、コンマ数秒の勝敗を分けるからだ。プロ選手の中には、気温や湿度によってキーのスイッチを使い分ける者もいる。デバイスメーカー各社も、この巨大な市場に向けてこぞって新製品を投入しており、開発競争は激化の一途をたどっている。