ピアノのペダル記号を完全解説!踏み替えと濁らない弾き方の極意

ピアノのペダル記号を完全解説!踏み替えと濁らない弾き方の極意

ピアノのペダル記号を完全解説!踏み替えと濁らない弾き方の極意に関する深掘り解説を詳しく解説いたします。

Q1:アップライトピアノの真ん中のペダルとグランドピアノのソステヌートペダルは何が違いますか?
A1:外見は同じ3本ペダルですが、内部機構と機能が全く異なります。グランドピアノの中央ペダルは、特定の打鍵音だけを長く保持する「ソステヌートペダル」です。一方、家庭用アップライトピアノの中央ペダルは一般的に「マフラーペダル(弱音ペダル)」と呼ばれ、ハンマーと弦の間に薄いフェルトの幕を挟み込むことで全体の音量を物理的に大きく下げる夜間練習用の機能です。ごく一部の高級アップライトピアノを除き、ソステヌート機能は搭載されていません。

Q2:ハーフペダルは自宅の電子ピアノでも練習できますか?
A2:お使いの電子ピアノの仕様によります。エントリーモデルに付属する簡易的な樹脂製スイッチペダル(オン/オフのみを感知するもの)ではハーフペダルの練習は不可能です。しかし、中級機以上で「連続検出対応」や「ハーフペダル対応」と明記された専用ペダルユニット(3本ペダル)を備えている機種であれば、踏み込みの深さに応じた減衰の変化をシミュレーションして練習することが十分に可能です。

Q3:バッハやモーツァルトの楽譜にペダル記号が全くない曲は、踏んではいけないのですか?
A3:現代のピアノで演奏する場合、「一切踏んではいけない」というわけではありません。バッハの時代にはそもそも現代のペダルを持つピアノが存在せず、モーツァルトの時代もペダルは膝上げ式など極めて原始的であったため、作曲家自身が楽譜に記号を残していないのが通例です。指のレガートを最優先にしつつ、響きが不自然に痩せてしまう箇所や響きのアクセントとして、聴き手にペダルと悟られないほど浅く短く補佐的にペダルを用いるのが現代の定石となっています。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。