しかし、地元・阿賀野市の住民たちの眼差しは一様ではない。長年、不審火のニュースや、夜間に集まる若者たちの騒音に悩まされてきた近隣住民にとって、跡地は一刻も早く更地にしてほしい「厄介者」だったからだ。
「テレビやネットで珍しがられるのは複雑な心境だ」と、近くに住む70代の男性はこぼす。「観光客が来ても、地元にお金が落ちるわけではない。ただゴミが散らかり、治安が悪くなるだけだった」。デジタル化による保存が進む一方で、現実の土地の買い手はいまだに見つからず、固定資産税の徴収もままならない状況が続いている。