鶴保氏のプライベートは、ときに政局を揺るがすスキャンダルとして紙面を騒がせてきた。2016年、第3次安倍第2次改造内閣で内閣府特命担当大臣として初入閣を果たした直後、文春オンラインや週刊新潮などが過去の交際女性との金銭・認知トラブルを相次いで報道。Yahoo!ニュースのトピックスでも連日トップで取り上げられる事態となった。
報道内容は、かつて交際していた女性との間に生まれた子どもの認知を巡る法的手続きや、養育費の支払いに関する対立など、極めて生々しいものだった。野党は国会審議で資質を厳しく追及し、閣僚としての危機管理能力が問われる局面を迎えた。鶴保氏は記者会見で「プライベートな事柄であり、法的に適切に対処している」と弁明を繰り返したが、政治的イメージへの打撃は小さくなかった。
政治ジャーナリズムの観点から見れば、これらのスキャンダル報道は政治家の資質と私的領域の境界線をめぐる議論を再燃させた典型例といえる。報道の過熱によって一時的な政治的停滞を余儀なくされたものの、鶴保氏は裁判や当事者間での法的手続きを通じて問題を沈静化させ、自民党内での地位を維持し続けた。