ネット上のQ&AサイトやSNSでは、婚約指輪の取り扱いに関して一部誤った認識や極端な意見が見受けられます。現場の専門知識をもとに、よくある3つの誤解を正します。
誤解1:「婚約指輪は婚約期間中しかつけてはいけない」
「入籍したら婚約指輪はお役御免になり、金庫に眠らせるもの」という思い込みがありますが、これは完全な誤解です。欧米では世代を超えて受け継がれる資産・家宝(ビジュ・ド・ファミーユ)として、既婚後も日常的に愛用され続けます。日本国内でも、パートナーへの愛情を再認識するアイテムとして、結婚10年・20年が経過しても積極的に普段使いする女性が増加しています。
誤解2:「違う金属素材(プラチナ×ゴールド)の重ね付けはマナー違反」
「結婚指輪がプラチナなら、婚約指輪もプラチナで統一しなければならない」というルールはありません。近年はプラチナとイエローゴールド、ピンクゴールドを組み合わせる「コンビネーションスタイル」がハイジュエリーメゾンを中心に高く評価されています。あえて異なる地金を重ねることで、手持ちの他のファッションジュエリーとも調和しやすくなるという大きな実用的メリットがあります。
誤解3:「日常使いするとダイヤモンドがすぐに割れる」
ダイヤモンドは地球上で最も硬い鉱物(モース硬度10)であり、日常生活での摩擦によって表面に傷がつく心配はほぼありません。ただし、一定方向からの強い衝撃に弱い「劈開性(へきかいせい)」という性質を持っています。過度に恐れる必要はありませんが、重い荷物を持つ際やジムでのウェイトトレーニング、硬い金属に強くぶつける作業の際のみ外す配慮をすれば、日常使いにおいて破損するリスクは極めて極小です。