ネット上の掲示板やSNSを精査すると、「低音が物足りない」「ドンシャリ系に慣れていると迫力不足」という書き込みが散見されます。ソニーやBoseのように分かりやすい重低音ブーストや強力なノイズキャンセリング効果を期待した層からすると、Bang & Olufsenの音質は「大人しすぎる」と受け取られがちです。
しかし、オーディオ評論家やプロのミュージシャンからの評価は正反対です。同社のサウンドシグネチャーは徹底した「原音忠実(True Sound)」。ボーカルの息づかいやアコースティック楽器の胴鳴り、オーケストラの奥行きある定位感を一切濁らせずに描き分ける能力において、業界随一の解像度を誇ります。長時間聴いていても耳が疲れない絶妙な周波数チューニングこそが、同社の真骨頂です。
このアコースティック技術の信頼性を証明しているのが、アウディ(Audi)純正オーディオをはじめとする高級自動車メーカーとのパートナーシップです。Audi A8などのフラッグシップサルーンに搭載される「Bang & Olufsen 3Dアドバンストサウンドシステム」は、ダッシュボードからポップアップするアコースティックレンズスピーカーを備え、過酷なロードノイズ環境下でも完璧な音場を再現。極限の環境で鍛え上げられた音響アルゴリズムが、コンシューマー向けイヤホンやポータブルスピーカーにも惜しみなく還元されています。