イラストレーター・mikko氏が生み出すキャラクターたち——子猫のムース、うさぎのキャミー、くまのラテ、そしてスフレ。彼らが持つ、80年代から90年代のサンリオキャラクターを彷彿とさせるレトロポップな愛らしさは、現代のデジタル社会で疲弊した若者たちの心を優しく包み込む。過度なグラフィックや派手な色彩ではなく、パステルカラーを基調とした柔らかなタッチが、日常的に目にするスマホの画面越しに癒やしを与えているのだ。
「持っているだけで優しい気持ちになれる」と語る都内の大学生(20)は、すでに3代目のケースを愛用しているという。キャラクタービジネスが飽和する中で、これほどまでに熱狂的なファンコミュニティが形成された背景には、単なるキャラクター消費にとどまらない、作者とファンの心理的な距離の近さがある。