店頭を訪れた人がまず息をのむのが、値札に刻まれた驚きの数字です。百貨店や駅前店舗で慣れ親しんだジャンボシュークリームやエクレア、カットケーキが、20%〜50%引きという破格のディスカウント価格で並んでいます。この驚異的なディスカウントはどのように成立しているのでしょうか。
食品流通の構造から分析すると、一般的な洋菓子小売では「外観の均一性」に極めて厳しい基準が課されています。焼き色のわずかなムラ、数ミリ単位の気泡や傾き、重量のわずかなズレが生じた商品は、どれほど味が完璧であっても正規ルートの店頭には出荷できません。従来であれば廃棄ロスや飼料化に回されていたこれら規格外品を、工場併設の強みを活かして中間輸送コストゼロ・パッケージ簡素化でダイレクトに販売しているのが、コージーコーナー川口工場アウトレットの根幹システムです。
取材を進めると、年間を通じて数トンスケールで発生する製造副産物を有効活用する「サステナブルなフードロス削減スキーム」が機能している実態が浮かび上がります。企業側にとっては廃棄コストの削減と資源の有効活用になり、消費者にとっては最高品質のスイーツを日常価格で購入できるという、極めて合理的な共存関係が成り立っています。