「思春期に入ったら身長が伸びる」とは聞くが、具体的にいつがピークなのか。成長ホルモンと性ホルモンの連動という観点から整理すると、見えてくるものがある。
女子の成長スパートは一般的に10〜12歳(小学4〜6年生ごろ)に訪れることが多い。初潮(月経開始)の前後1〜2年が最大の伸び期で、その後は成長速度が急激に落ちていく。中学入学時点ですでにスパートを経験済みの女子が多いため、中学時代の伸びは相対的に小幅になる。
男子の成長スパートは女子より1〜2年遅れ、12〜14歳(中学1〜2年生ごろ)に訪れるケースが多い。この時期に1年間で8〜12cm程度伸びることもあり、これが「中学に入ったら急に男子が追い抜いてきた」現象の正体だ。ただし「早熟タイプ」は小学校高学年でスパートが来て中学では落ち着くパターン、「晩熟タイプ」は中学3年〜高校にかけてじわじわ伸び続けるパターンもある。
ある保護者のSNSへの投稿(2025年)では、「中1のときクラスで2番目に小さかった息子が、高3で173.6cmになりました」という記録も紹介されており、成長のタイムラグに一喜一憂することの無意味さを物語っている。実際、東京神田整形外科クリニックの報告でも同様のケーススタディが示されている。