映像化作品におけるお蝶夫人の存在感を決定づけたのが、錚々たるレジェンド声優たちの名演です。お蝶夫人声優として最も広く知られているのは、1973年の初代テレビアニメ版および出崎統監督による劇場版で麗香を演じた池田昌子氏です。
『銀河鉄道999』のメーテル役や、オードリー・ヘプバーンの吹き替えでも名高い池田昌子氏の澄んだ気品ある声は、10代の少女でありながら神々しさすら漂わせる竜崎麗香のパブリックイメージを完璧に定着させました。その後、続編OVAシリーズ等では菅谷政子氏、水谷優子氏、高坂真琴氏など、実力派声優たちがその誇り高きスピリットを受け継いでいます。
放送から半世紀を経たエースをねらえ現在(2026年時点)においても、配信サービスや高画質デジタルリマスターを通じて新たなファンを獲得し続けています。SNS上では「昭和スポ根の最高峰」という評価にとどまらず、女性同士の健全な連帯を描いた「シスターフッド作品の先駆」として、現代的な視点からの再評価が熱狂的に進んでいます。