Q1:ドーラの若い頃は本当にシータそっくりだったのですか?
A1:公式の設定です。ドーラの私室に飾られている若き日の肖像画には、シータとお揃いのお下げ髪をした美しい女性の姿が描かれています。豪快で現実主義なドーラですが、シータの内に秘めた気丈さと気品を見抜き、我が身を顧みず救出に向かった背景には、失われた自らの若き日の面影を重ね合わせていたという繊細な心理設定が潜んでいます。
Q2:ラピュタが滅びた本当の原因は何だったのですか?
A2:劇中では詳細な言及を避けていますが、シータの語る伝承や絵コンテの記述から「高度すぎる科学文明が生み出した疫病の発生」あるいは「大地から切り離されたことによる生殖能力や生命力の枯渇」が示唆されています。どれほど強大な軍事力や科学力を誇っても、土から離れては生きられないという生物としての限界が文明の崩壊を招きました。
Q3:なぜ巨大樹と飛行石だけが宇宙へと飛び去っていったのですか?
A3:バルスの呪文によって崩落したのは、下層部に集約されていた殺人光線やロボット兵の格納庫といった「軍事・支配の構造物」のみでした。上層部の庭園を満たしていた巨大なクスノキの巨木と、それを育む温室のような自然環境は破壊されず、ラピュタの心臓部である巨大飛行石と共に天へと昇りました。人間の愚行から解放された純粋な生命の営みだけが、星の記憶として残り続けるという宮崎監督の痛切な祈りが込められた演出です。
Q4:ロボット兵には戦闘用と園丁用の二種類が存在するのですか?
A4:構造的には同一の機体ですが、与えられたプログラミングと環境によって役割が分かれています。地上に落下して軍に回収された機体や要塞で暴走した機体は「防衛・殺戮」のプログラムに従って破壊を尽くしました。一方、城の崩壊後も静かに墓標に花を供え、ヒタキの巣を守り続けていた園丁ロボットは、自然を愛でる精神をプログラミングされた平和の象徴です。同じテクノロジーであっても、使う者の思想によって破壊神にも守護者にもなり得るという文明批判の象徴です。