記録を紐解くと、11月14日は日本の政治史や世界の科学技術史において、後世に語り継がれる劇的なドラマが刻まれた日でもあります。
日本国内で最も衝撃的な記録として残るのが、1930年(昭和5年)11月14日に発生した「浜口雄幸首相狙撃事件」です。「ライオン宰相」の異名を取った浜口首相は、ロンドン海軍軍縮条約の締結に反発する右翼青年に東京駅のホームで至近距離から撃たれ、重傷を負いました。一命を取り留めたものの翌年に容体が悪化して没し、軍部の台頭と政党政治の崩壊を象徴する悲劇の転換点として日本近現代史に刻まれています。
一方で、世界規模の科学フロンティアに目を向けると、1969年11月14日にはNASAのアポロ12号が打ち上げられました。アポロ11号の人類初月面着陸からわずか数か月後、落雷事故のトラブルを乗り越えて精密なピンポイント着陸を成し遂げた宇宙探査史の金字塔です。この日はまさに、人間の勇気と歴史の暗雲が交錯した激動の特異日と言えます。