かつてのテレビには当たり前のように搭載されていた「赤・白・黄」のコンポジットAV端子ですが、現在の薄型テレビでは物理的に排除されているケースがほとんどです。背面に端子が見当たらない、あるいは端子はあるのに映らない場合、現在の接続環境を見直す必要があります。最新テレビ環境でWiiを復旧させる手段は、主に以下の4系統に分類されます。
第1の選択肢は、「Wii専用HDMI直結アダプタ(Wii2HDMI等)」の使用です。本体背面のAVマルチ端子に直接差し込み、HDMIケーブルでテレビと繋ぐ最も手軽な方法です。ただし、後述するように製品ごとの品質格差が極めて激しいため、選定には細心の注意を払わなければなりません。
第2の選択肢は、「赤白黄のAVコンポジット信号をHDMIに変換する単体コンバーター(AV to HDMI)」を経由する方法です。純正のAVケーブルをそのまま流用できる利点がありますが、信号が「アナログ480iコンポジット → アナログ処理 → デジタル変換」と多段階を経るため、映像の滲みや数フレーム規模の入力遅延が発生しやすく、アクションゲームやリズムゲームのプレイフィールを損ねる傾向があります。
第3の選択肢として、画質と安定性を最優先するレトロゲーム愛好家から支持されているのが、「コンポーネント信号(D端子同等)を受け止める本格派アップスキャンコンバーター」の導入です。WiiのAVマルチ端子からは、コンポジット(赤白黄)よりも遥かにノイズが少なく鮮明なコンポーネント信号を取り出すことが可能です。これを外部電源付きの高品質スケーラーチップを積んだコンバーターに入力し、現代のフルHD/4K解像度にリサイズしてHDMI出力することで、テレビ側の相性問題を完全にクリアできます。
第4の選択肢は、テレビ側に3.5mmミニジャック形状の「AV入力端子」が備わっている場合に限られますが、「メーカー専用のアナログ変換ピンジャックケーブル」を使用する手法です。ただし、このミニプラグは配線仕様(ピンアサイン)がメーカーや型番ごとに異なっており、市販の汎用ケーブルを適当に差し込んでも「アース位置が合わず画面が激しく乱れる・映らない」というトラブルの温床になりがちです。