TBSにおける朝の帯番組の歴史は、激しい試行錯誤と看板番組の栄枯盛衰の連続でした。1990年代から2000年代初頭にかけての『ビッグモーニング』や『おはようクジラ』など、幾度となく大型リニューアルを敢行したものの、日本テレビの『ズームイン!!朝!』やフジテレビの『めざましテレビ』が築いた牙城に対して決定打を欠く展開が続きました。
この潮目を大きく変えたのが、2005年3月に鳴り物入りでスタートした『みのもんたの朝ズバッ!』です。みのもんた氏の歯に衣着せぬ舌鋒とアグレッシブなニュース解説が中年層以上の支持を集め、世帯視聴率は同時間帯トップ争いに食い込む8〜10%台を記録。TBSの朝枠としては異例の長期安定期を築き上げました。しかし、2013年のみの氏の降板劇を契機に番組は急速に求心力を失い、2014年春に幕を下ろすことになります。
その後、局の看板を背負って立ち上げられた『あさチャン!』(メインキャスター:夏目三久氏)は、報道色の強い落ち着いたトーンを打ち出したものの、世帯視聴率は3〜5%前後で低迷。裏番組がエンタメやトレンド情報を強化して若年・ファミリー層を取り込む中、番組のポジショニングが曖昧なまま7年半の苦戦を強いられました。さらに後枠の『グッとラック!』もわずか1年半で終了するなど、TBSの朝枠は再び深刻な混迷期へと突入していったのです。