かつて世界中を席巻したサードウェーブコーヒーの潮流は、産地へのリスペクトと浅煎りの魅力を一般化させた。だが、彼らが推し進める独自の自家焙煎プロジェクトは、その先にある「第4、第5の波」と呼ぶべき領域へと足を踏み入れている。産地の標高、降水量、生豆の水分値、さらには当日の湿度までを計算に入れ、焙煎プロファイルを日々アップデートし続けているのだ。
扱う豆はすべて、厳格な国際カッピング基準をクリアしたトップグレードのスペシャルティコーヒーのみ。欠点豆の徹底したハンドピックはもちろん、焙煎後のデガッシング(ガス抜き期間)までもロットごとに指定する。この狂気じみた精度が、雑味を極限まで削ぎ落とした透明感あふれる一杯を生み出している。