物語のクライマックスにおいて、スター・バタフライが下した決断は「宇宙から魔法そのものを完全に消滅させること」でした。代々バタフライ家が受け継いできたステッキの力、そして万能の魔法こそが、数百年にもわたりミューニにおけるモンスターへの差別と弾圧を生み出し続けてきた諸悪の根源だったからです。
かつての戦士ミナ・ラブベリーが率いるソラリアン戦士軍団の暴走により、モンスターたちは絶滅の危機に瀕していました。強大な魔法による虐殺を止める唯一の手段は、魔法の源泉である「魔法の次元(Realm of Magic)」を浄化するのではなく、完全に破壊することでした。スターは自らの王族としての地位、魔法の力、そして何より「魔法がなくなれば次元のハサミが使えなくなり、地球のマルコと二度と会えなくなる」という過酷な運命を理解した上で、母ムーン、先祖エクリプサ、そして歴代の女王たちの魂とともに「ささやきの呪文」を唱えました。
この決断によって万能の魔法は霧散し、長きにわたる差別構造は強制的に解体されました。しかし代償として、魔法委員会(オムニトラクサス・プライム、ヘッカプールら)やステッキの中の魔法生物、そして謎の導師グロッサリックは消滅を迎えることになります。正義のための行動でありながら、極めて重い痛みを伴う結末となりました。