彼女の映画人生を語るうえで、絶対に避けて通れない存在がいる。不世出のスター、ジェームズ・ディーンだ。1950年代、単身アメリカへと渡った彼女は、まだ無名に近かった若き日の彼と出会い、その圧倒的な才能と孤独な魂に強く惹きつけられた。
名作『エデンの東』で見せた魂の叫び、やり場のない青年の葛藤。小森氏は彼の脆さと輝きを誰よりも早く見抜き、日本へ熱烈に紹介し続けた。彼女が語るエピソードは、単なるゴシップや取材記録の枠組みを遥かに超えていた。一人の人間として彼を愛し、その痛みに共鳴したからこそ紡ぎ出された言葉の数々は、今なお色あせることのない生々しい熱量を帯びている。