国内の著名人で羽生結弦と最も深く比較されてきたのが、狂言師の野村萬斎と、俳優・歌手の及川光博です。この2人との類似は、単なるパーツの一致にとどまらない精神性や佇まいの重なりを感じさせます。
平昌五輪で金メダルを獲得した伝説的プログラム『SEIMEI』を演じるにあたり、羽生は映画『陰陽師』で安倍晴明を演じた野村萬斎と対談を行いました。当時テレビ特番で放送された二人の並び姿は、「まるで時空を超えた同一人物」「生き写しの師弟」と大きな話題を呼びました。萬斎の持つ能楽由来の端正な面立ち、一切のブレがない姿勢、切れ長の涼やかな視線は、リンク上で完璧な「和の美」を体現した羽生の佇まいと完璧に合致します。
一方で、及川光博との比較は「華麗なる王子様像」という文脈で語られます。及川自身も涼やかな目元とシャープなフェイスラインを持つ塩顔イケメンの先駆者ですが、リンクを舞う羽生の中性的な煌めきと薔薇を背負うようなスター性は、まさに及川が確立したパブリックイメージと酷似しています。「羽生結弦が年齢を重ねたら及川光博になるのではないか」というファンの推測は、単なる外見の一致を超え、ファンタジーを現実に見せつける表現者としての資質への賛辞でもあります。
その他、俳優界では綾野剛や中村倫也、若手では杉野遥亮などの名前も挙がります。彼らはいずれも「塩顔イケメン芸能人」の代表格であり、鋭さと柔らかさを同居させた表情が羽生の競技外で見せるリラックスした笑顔と親和性を持っています。