致死率と死亡率の違いは?危険な感染症ランキングと最新データ解説

致死率と死亡率の違いは?危険な感染症ランキングと最新データ解説

致死率と死亡率の違いは?危険な感染症ランキングと最新データ解説の背景について、専門知識を基に徹底解説します。

致死率の高い病気は、熱帯雨林や遠い異国の地だけに存在するわけではありません。日本国内の日常生活圏において、今もっとも警戒すべきが劇症型溶連菌感染症(STSS)と破傷風です。

劇症型溶連菌の致死率は、先進的な集中治療室(ICU)を備えた日本の大学病院であっても約30%〜40%という極めて高い水準で推移しています。通常の溶連菌は子どもの「のどかぜ」として知られますが、特定の強毒株(M1UK系統株など)が皮下組織や血流深部に侵入すると劇症化します。救急搬送された患者の家族が語る証言では、「朝方に足の小さな傷口が赤く腫れ、夕方には意識が混濁して血圧が低下、翌朝には多臓器不全で命を落とした」という凄まじい進行速度が報告されています。

また、破傷風の致死率も未治療で放置すれば20%〜50%に達します。破傷風菌は日本中のありふれた土壌や泥の中に潜んでおり、庭仕事でのトゲの刺し傷やサビた釘を踏み抜いた傷から侵入します。昭和43年(1968年)以前に生まれた世代は、定期接種で破傷風トキソイドを受けていないため抗体を持っていません。農作業やガーデニングを日常的に行うシニア世代において、小さな擦り傷を放置した結果として発症し、重篤化するリスクが浮き彫りになっています。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。