SNS上では毎年、1月から3月にかけて「ガス代が2万円を突破した」「前月と使い方は変わらないのに請求額が跳ね上がった」という悲鳴が投稿されます。知恵袋やコミュニティフォーラムを精査すると、そこには単なる燃料単価の推移だけでは説明のつかない、冬特有の物理的トラップが潜んでいます。
都内の賃貸マンション(プロパンガス仕様)に暮らす30代会社員の手記には、生々しい内訳が記されていました。
「単身赴任から家族が合流し、4人暮らしになった初月の1月請求書を見て目を疑いました。ガス代だけで28,400円。夏場は6,000円台だったため、漏気を疑ってガス会社に点検を依頼したほどです。調査の結果、原因は『家族それぞれの帰宅時間がバラバラで、その都度追い炊きボタンを押し、さらに長風呂中に自動保温をかけっぱなしにしていたこと』でした」
夏場の水道水温は20〜25℃ありますが、冬場は5〜9℃まで低下します。水温を41℃まで引き上げるために必要なエネルギー量は、夏場と比較して約2倍から2.5倍に膨らみます。基礎となる給湯負荷が倍増している環境下で、無自覚に追い炊きを連発すれば、家計が致命的な打撃を受けるのは火を見るより明らかです。