野田サトル氏による大ヒット作『ゴールデンカムイ』の聖地巡礼として阿寒湖を訪れるファンも後を絶ちません。作中でも重要な舞台として描かれた阿寒湖周辺の自然景観やコタンの雰囲気は、作中の空気感をそのまま伝えています。
散策時にじっくり楽しみたいのが、通りに並ぶ民芸品店での木彫り工芸とお土産選びです。阿寒湖アイヌコタンは、歴代の名工たちが腕を競い合ってきた木彫り彫刻のメッカでもあります。
量産型のプラスチック製品や既製品と、職人が手彫りした一点物を見極める基準は、「彫りのエッジ(陰影)」と「木目の活かし方」にあります。フクロウ(コタンクルカムイ)や熊(キムンカムイ)をモチーフにした彫刻、繊細なアイヌ文様が施されたマキリ(小刀)の鞘、イタ(お盆)などは、長年使い込むほどに艶を増します。店主や職人と会話を交わし、作品に込められた魔除けや祈りの意味を聞きながら選ぶことこそ、旅の最高の記念になります。