SNSやネット掲示板において、天皇陛下に対して「可愛い」「キュート」と書き込むことに対し、「不敬にあたるのではないか」という疑問を抱く向きも一部には存在します。しかし、実際のユーザーの声や言論空間の文脈を詳細に分析すると、実態は全く異なることが分かります。
ネット上で「可愛い」と言及されるシーンを検証すると、そのほぼ全てが以下のような文脈で用いられています。
- 笑顔画像への反応:公務先で子どもたちや高齢者と同じ目線にかがみ込み、目尻を下げて満面の笑みを浮かべられる姿に対する「心が洗われる」「癒やされる」という感情の発露。
- お茶目なハプニングへの反応:ビオラの演奏会で見せた照れ笑いや、自撮り棒を前に少し身を乗り出すような自然体の仕草に対する「推せる」「チャーミングすぎる」という純粋な好意。
- 真摯な努力への敬意:激務の中でも常に穏やかな笑顔を絶やさない強さに対する、親愛を込めた最大の賛辞。
現代のデジタル空間における「可愛い」という言葉は、かつてのように「未熟な対象を上から目線で愛でる」意味合いを完全に脱却しています。現代の若年層やネットユーザーにとっての「可愛い」は、崇高な敬意と純粋な好意が融合した、極めて純度の高いポジティブ感情の表明です。
威厳を損なうような侮りのニュアンスは皆無であり、むしろ「遠雲の上の存在」であった皇室を、敬意を保ったまま身近に感じるための令和流の敬愛表現として機能しているのが実態です。