ネット上で「修善寺虹の郷 閉園 理由」や「やばい」と検索される背景には、単なる都市伝説で片付けられない過去の構造的な経営危機と行政改革の歴史が存在します。この噂の震源地を紐解くには、時計の針を数年前に巻き戻す必要があります。
1990年に旧修善寺町が巨額の公費を投じて開園した修善寺虹の郷は、長年にわたり第三セクター(一般財団法人修善寺振興公社)が管理運営を担ってきました。ピーク時には年間100万人近い観光客を集めたものの、レジャーの多様化や伊豆全体の観光客減少に伴い、2010年代半ばには入園者数が年間30万人台へと激減。年間数千万円規模の赤字を自治体の公金で補填する構造が続き、伊豆市議会や地元メディアで「莫大な財政負担をいつまで続けるのか」「閉園も視野に入れた抜本的見直しが必要」と激しい議論が巻き起こったのです。
この時期に報道各社が報じた「閉園危機」「赤字問題」の見出しがインターネット上にデジタルタトゥーとして蓄積され、後年になって検索エンジンのサジェスト機能に「やばい」「閉園」という形で残留することになりました。さらに2018年、老朽化した一部のアトラクションや遊具の撤去、園内店舗の縮小が相次いだことで、来訪者のSNS上に「施設が寂れてやばい」「いつ閉園してもおかしくない雰囲気」といった主観的な投稿が拡散したことも火に油を注ぎました。
しかし、決定的な転換点は2019年の指定管理者制度による民間企業への運営移管でした。公共サービスや給食事業で知られるシダックス大新東ヒューマンサービスが運営主体となったことで、公設民営による徹底的な事業再生がスタート。過去の負の遺産を断ち切り、民間ならではのマーケティングと設備投資が敢行された結果、施設は閉園どころか力強いリブランディングを果たすに至っています。