国立社会保障・人口問題研究所の予測通り、日本の単身世帯率は年々上昇を続け、一人暮らしが「特別」ではない時代が完全に到来した。それに伴い深刻化してきたのが、一人で食事をとる「孤食」の定着と、それに伴う精神的な孤立感だ。
かつては「支援が必要な人のための場所」と見なされがちだった地域食堂だが、現在のムーブメントは大きく異なる。誰でもふらりと立ち寄り、同じテーブルで日替わり定食を味わう。過剰な干渉はない。けれど、挨拶を交わし、「今日のご飯、おいしいですね」と一言添えられる空間。この絶妙な距離感こそが、孤独に晒されがちな現代人の駆け込み寺となっている。