TikTokやInstagramで一世を風靡した整形級加工フィルターの時代は、静かに幕を閉じた。2025年後半から急速に広がった「リアル顔回帰」の波は、2026年に入り決定的なメインストリームへと昇華している。
都内の大手コスメティックフラッグシップショップで取材に応じたメイクアップアーティストの佐藤美咲氏は、現場の空気感をこう語る。「数年前まではコントゥアリング(陰影メイク)で必死に鼻筋を立てたり、二重幅を物理的に拡張するメイクが主流でした。しかし今は違います。元々持っているパーツの輪郭を素直に引き立て、いかに透明感を与えるかに関心が集まっています」。
デジタル補正による「全員が似通った顔」に対する人々の反動。これが、自らの骨格やパーツの際立ちを素直に受け入れ、自分らしい個性を活かすスタイルへと向かわせている最大の要因だ。