こうした水平方向の破壊的エネルギーに対抗するため、建設業界では2026年に入り、次世代の粘弾性ダンパーやAI駆動型の能動的制震装置(Active Mass Damper)の導入が急速に進んでいる。従来の免震ゴムだけに頼る構造では、長周期の波に捕まった際にかえって揺れが長時間残るという課題が露呈したためだ。
新たに開発されたマグネトロジカル流体(MR流体)を用いたスマートダンパーは、地震波の波形をミリ秒単位でミリ波センサーが感知し、磁場の強さを変えることで粘性をリアルタイムに変化させる。これにより、強烈な水平Gがかかった瞬間だけダンパーを固く固定し、その後の微振動を滑らかに吸収するという、生き物のような柔軟な応答が可能になった。