小選挙区の区割り改定に伴い誕生した和歌山県第2区。ここが今、全国で最も熱い注目を集める政治の最前線となっている。二階俊博氏の後継として浮上した二階伸康氏の擁立劇には、単なる親子の情を超えた巨大な利権と派閥の生き残りをかけた思惑が渦巻く。旧知の地方議員や地元有力企業は「二階パイプ」の維持を強く望む一方で、保守分裂選挙の足音が忍び寄る。
「もはや過去の威光だけでは票が集まらない」。ある自民党地元幹部は悔しさを滲ませながらこう明かした。2026年に向けた政界再編の波が押し寄せる中、他党との連携模索や保守系無所属の動向など、かつての「絶対王国」に亀裂が入り始めている。二階氏が長年培ってきた権力基盤の引き継ぎは、想像以上に険しい道のりだ。