関内から馬車道へと続くエリアには、大通りに面した派手な看板を出さず、看板のない雑居ビルの2階や路地の奥深くに佇む隠れ家が点在している。こうした店舗が引き寄せるのは、流行に流されない本物志向の客層だ。
かつては知る人ぞ知る存在だった「一棟貸し切りの隠れ家」や「看板のない会員制バー」が、いまや大人の社交場として強固なコミュニティを形成している。重厚な扉の向こう側に広がるのは、喧騒を完全に遮断した静寂と、旬の食材を知り尽くした職人の技。地元通が口を揃えて「教えたくない」と語る理由が、そこには確固として存在する。