お茶の歴史を振り返ると、古代中国の「茶経」を著した陸羽の時代から、茶葉の選定と水の加減は至高の一杯を生む絶対の基本とされてきた。現代のティースペシャリストたちも、その精神を現代の科学的アプローチで再解釈している。とりわけベースとなる台湾茶の品質は、ミルクティーの成否を分ける最大の要因だ。
ベースとなるジャスミン茶は、釜炒り緑茶や軽発酵の包種茶に幾度も生の花の香りを移す「薫花(くんか)」という伝統技法で作られる。安価な香料漬けの茶葉では、温かいミルクを加えた瞬間に香りが飛んでしまう。本物の花で着香された高品質な茶葉を選ぶことこそが、家飲みを格段にレベルアップさせる第一歩なのだ。