振り返れば、彼らの歩みは日本ドラマ史の進化そのものだった。『池袋ウエストゲートパーク』で提示された若者のリアルな熱量と狂気は、一時代のカルチャーを創り出した。ストリートの空気をそのまま画面に落とし込んだあの大作から、四半世紀近くが経つ。
そして、一つの区切りとなった『俺の家の話』。能楽師とプロレスラーという異色の二草鞋を履き、介護と家族の絆を描いたこのドラマで、彼は俳優として一つの頂点を極めた。笑いの中に潜む生と死のリアリティ。あの切なくも温かい着地点を知る者ならば誰しも、熟成を重ねた彼が次にどのような人間模様を描き出すのか、期待せずにはいられないはずだ。