平成ネット史最大の怪異「東原亜希のデスブログ」はなぜ生まれ、どのように消費されたのか? 令和の視点で読み解く都市伝説の正体

平成ネット史最大の怪異「東原亜希のデスブログ」はなぜ生まれ、どのように消費されたのか? 令和の視点で読み解く都市伝説の正体

平成ネット史最大の怪異「東原亜希のデスブログ」はなぜ生まれ、どのように消費されたのか? 令和の視点で読み解く都市伝説の正体について知っておくべき 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

人間には、自分が信じたい情報や仮説に合致する事例ばかりを無意識に集め、反証となる無数の事例を無視してしまう心理傾向がある。心理学で「確証バイアス」と呼ばれる現象だ。東原氏のブログには、何事も起きなかった日常の投稿が何千件と存在していた。しかし、人々の記憶に残るのは「ブログに書かれた後に事件が起きた」わずか数パーセントの事例だけだった。

さらに、因果関係と相関関係を混同する思考パターンもこれに拍車をかけた。たまたまAの後にBが起きたという「時系列の連続」を、人々は「Aが原因でBが起きた」という「因果関係」へと脳内変換してしまったのだ。ネット上の集合知が、特定のストーリーを作り出すために情報をろ過し、加工していくプロセスがそこにはあった。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。