編集部では、海外在住で日本へ里帰りした一時帰国者や、国内出張でレンタルWiFiを利用した複数のユーザーに直接ヒアリングを実施しました。現場の実態からは、スペック表だけでは見えてこない教訓が浮き彫りになっています。
米国から家族4人で3週間帰国した40代男性は次のように語ります。
「子どもたちがタブレットで動画を見たりオンラインゲームをしたりするため、無制限と書かれた安価なクラウドSIM端末をレンタルしました。しかし、滞在先のホテルで夕方以降に全員で接続した途端、急激に読み込みが遅くなり、翌朝まで全く通信が機能しなくなりました。規約をよく読むと『1日3GB制限』と小さく書いてあり、大失敗でした。途中でWiMAXのギガ放題端末に借り直したところ、ストレスは一気に解消しました」
一方、地方都市への短期出張で利用した30代のシステムエンジニアは別の視点を指摘します。
「成田空港の到着口でSIMを購入しようとしましたが、長蛇の列で断念。事前に予約しておいたロッカー受取のWiFi端末をピックアップし、成田エクスプレスの車内ですぐにPCを開いて業務を開始できました。テザリングによるスマホのバッテリー消費を気にせず、PCとスマホを常時高速接続できる安心感は代えがたいものがあります」
これらの事例が示す通り、自身の通信量予測とデバイス環境を見誤ると、滞在中の活動全体に深刻な影響を及ぼすことになります。