ネット上の口コミやオーナーコミュニティで「跳ねる」「背もたれが直立していて腰が痛くなる」と評されるハイエースのセカンドシート。この現象は個体差や感覚の問題ではなく、車両本来の設計思想に起因しています。
ハイエース(4ナンバー・1ナンバーの商用バン登録モデル)は、荷物を最大1,000kg〜1,250kg積載した状態でも安全に走行できるよう、リアサスペンションに重ね板バネ(リーフスプリング)を採用しています。積載量が少ない空車状態ではバネがほとんどたわまず、路面の凹凸をダイレクトに車体へ伝えてしまうため、後部座席の同乗者は強烈な突き上げ感を受けることになります。
さらにグレードによるシート構造の格差も見逃せません。実用性最優先の「DX」グレードでは、セカンドシートが薄型の一体可倒ベンチシートとなっており、クッションの厚みやホールド性が極めて限定的です。上級グレードの「SUPER GL(S-GL)」では厚みのあるクッションと左右独立リクライニング機能が備わるものの、ミニバン(アルファードやノアなど)に比べると座面が低く平板で、長距離移動時の姿勢保持には限界があります。