日焼け止めの洗濯に関して、インターネット上には科学的根拠を欠いた情報や誤解が蔓延しています。代表的な3つの盲点を正しく把握しておく必要があります。
- 誤解1:日焼け止めがついた服は塩素系漂白剤ですべて白くなる
前述の通り、紫外線吸収剤が含まれる現代の日焼け止めの多くは塩素系漂白剤に触れると即座にピンク化します。「白い綿製品だからハイターで漂白すれば安心」という従来の常識は通用しません。 - 誤解2:通常の弱アルカリ性洗剤で普通に洗えば落ちる
近年の日焼け止めは耐水性・耐皮脂性に優れたシリコンポリマー皮膜を形成するため、水流主体の標準コースでは界面活性剤が繊維深部まで浸透しきれず、目に見えない薄膜として残留します。これが数ヶ月後の蓄積黄ばみの主原因となります。 - 誤解3:除光液やアルコール消毒液を吹きかければ簡単に落ちる
除光液(アセトン)や高濃度エタノールは一部の樹脂成分を溶かすものの、アセテートやトリアセテート、プリント柄、機能性化学繊維のコーティングを不可逆的に溶かすリスクがあります。衣類専用ではない溶剤の使用は避けるべきです。