2022年4月3日、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナ。第64回グラミー賞授賞式の序盤に登場したBTSは、映画『007』や『ミッション:インポッシブル』の世界観を融合させた独創的なステージを展開しました。
パフォーマンスの幕開けは、ジョングクが天井からワイヤーで滑空してステージへ降下するド派手なアクションでした。場内が息を呑む中、客席にはスーツ姿のメンバーが潜入。なかでも最大のハイライトとなったのが、最前列に座る米人気歌姫オリヴィア・ロドリゴの隣に座ったV(テテ)のシネマティックな演出です。耳元で秘密の暗号を囁き、そこから手品のようにトランプカードを投げ放つ一連の流れは、米メディアの生中継カメラを通じて瞬時に全世界へ拡散され、当時のX(旧Twitter)では関連ワードが世界トレンド1位を独占しました。
レーザー光線を華麗にかいくぐるアクションから、全員がジャケットを脱ぎ着しながら一体となる超高難度のダンスブレイクへと展開。一瞬のミスも許されないタイトな動線と、極限まで練り上げられたカメラワークは、生放送の授賞式パフォーマンスの基準を一段引き上げたと評されています。