歌舞伎界における「中村屋」の屋号は、江戸歌舞伎発祥の歴史とともに歩んできた名門中の名門です。家系図を振り返ることで、勘九郎という名跡の重要性と世代継承の流れが鮮明になります。
近代の中村屋を築き上げた名優・17代目中村勘三郎から、その長男である18代目中村勘三郎(5代目勘九郎)へと受け継がれ、現代の6代目中村勘九郎・2代目中村七之助の兄弟へとバトンが渡されました。兄弟は父の急逝という未曾有の試練に直面しながらも、父が遺した「平成中村座」の精神を守り抜いてきました。
定期的に開催される中村屋の追悼公演やメモリアル興行では、父の当たり役であった『連獅子』や『鏡獅子』、『法界坊』などを兄弟で魂を込めて演じ継ぎ、客席を感動の渦に巻き込んでいます。伝統の重圧を背負いながらも新たな挑戦を恐れない中村屋のスピリットは、今なお進化を止めていません。