【保存版】ルから始まる動物一覧!なぜ少ない?しりとりの決定打と生態

【保存版】ルから始まる動物一覧!なぜ少ない?しりとりの決定打と生態

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動物図鑑をいくらめくっても、「ア」や「カ」に比べて「ル」から始まる見出しが極端に薄いことには、明確な言語学的・歴史的理由が存在します。

大和言葉(固有語)における音韻の壁

日本語の歴史言語学において広く知られている基本原則として、「本来の大和言葉には語頭にラ行(ら・り・る・れ・ろ)が来ない」という音韻論的制約があります。古代日本語のネイティブな発音体系では、舌先を弾く流音(ラ行音)から単語を始めることが構造的に避けられていました。

「りす(栗鼠)」や「ろくろ(轆轤)」といった現在ラ行から始まる一般的な名詞も、その起源は古代中国から渡来した漢語の音読み、あるいは外来語の借用です。日本列島に古くから生息していた野生動物の土着呼称(タヌキ、キツネ、クマ、シカ、イノシシなど)にラ行発進の単語が皆無である理由は、この大和言葉の語彙構造に起因しています。

近代分類学における「瑠璃(ルリ)」の採用

では、現在リストアップされている生物たちはなぜ「ル」から始まっているのか。その答えの約9割は、仏教の七宝の一つであり、深く透明感のある濃青色を指す鉱物名「瑠璃(るり=ラピスラズリ)」にあります。

明治から大正期にかけて日本の動物学者・昆虫学者たちが近代的な標準和名を策定する際、際立って美しい青色を持つ種に対し、修飾語として「ルリ」を冠しました。カラスの仲間でありながら息を呑む瑠璃羽を持つカケスを「ルリカケス」、青い羽毛を誇るツグミ小鳥を「ルリビタキ」、星のような黒斑と青い鞘翅を持つカミキリを「ルリボシカミキリ」と名付けたのです。つまり、日本語における「ルから始まる動物」の多くは、色彩美を称賛するために人工的に付与された学術的命名の賜物なのです。

森 瞳
著者

森 瞳

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